スプリント治療とは、噛み合わせの治療(スプリント・・・顎関節症の治療器具)を目的としています。そのスプリントの効果を最大限に引きだし様々な症状を緩和、治療していくことを歯科の側面からアプローチいたします。
スプリントは形や大きさも症状にもよって異なり、様々な種類があります。大きく分けると「取り外し型」「装着型」「金具を用いるタイプ」などに分類する事ができます。また、素材も樹脂製、金属製等があります。
顎関節症(がくかんせつしょう)
顎関節症とは、肉体的・精神的に体のバランスが崩れて噛み合わせに異常が出ることや、逆に噛み合わせに異常がありその結果、身体に歪みが生じて全身のあらゆる部分に不調和をきたす病気です。つまり、顎関節(顎の関節)に支障が出る状態 (口腔障害)を指します。
顎関節は重要な間接で、この間接に異常が発生すると、身体全体のバランスも崩れる可能性があります。顎関節の役割は「噛み合わせ」というシンプルなものですが、人体に大きな影響を与えるので日常的に噛み合わせや顎の動きには注意が必要です。特に歯科治療の後では噛み合わせに少し違和感があると感じたことがあると思います。それがひどくなって顎関節症に発展する場合があります。
そういった歯科治療の視点から顎関節症を治療します。バランスの良い噛み合わせはバランスの良い健康な身体を作ります。歯科やまにしではこのような噛み合わせに関する症状や悩みを解決するために「スプリント」による治療を行っております。
スポーツスプリント
スポーツを目的としたスプリントには大きく2種類のスプリントがあります。噛み合わせ治療のためのマウスピースと歯を守るためのマウスガードに類するものがあります。
「マウスピース」は力を入れる時に歯をくいしばる動作をバランス良くすることで力が入る、身体のバランスが良くなり競技の集中力を高めるといった効果をもたらします。このスプリントの使用例に似たものには、睡眠時の歯ぎしりなどの精神的な状況が起因する、歯、顎への負担を軽減する目的に使用するものも存在します。
もう一方の「マウスガード」と呼ばれるスプリントは、自分の歯を守り、スポーツによっては相手の選手を万が一の事故から守ることにもつながります。
使用の目的はさまざまですが、歯科治療の視点から、噛み合わせの重要性は高度な歯科治療と切っても切れない関係です。